静かな夜の魔法　　

お待たせしました（笑）
さて・・・<いまどき>というものを理解できず
四苦八苦している　歯科衛生士Stacieと
たぶん<いまどき>のお嬢さんとの　面接風景ですが・・・。




Stacie:お持ちいただいた履歴書を見せていただいてよろしいですか？
お嬢さん♀；はい、これですかぁ？

・・・・ざっと目を通した・・・まぁ・・・１７歳？高３よね？！（心の中で叫び声！）
人手不足なので、今回からは高３でも仕方ないと院長は言ってたけど・・・。
高校生に歯科助手をさせるのは・・・なんとなく納得は行かないﾜﾀｼ。。。
患者さんたちだって　目を白黒させるに違いない＾＾；

志望動機は・・・彼女曰く「歯医者でバイトってかっこいいから」
　　・・・かっこいいって・・・＾＾；　神経つかうお仕事なんだけど＾＾；


S：高校3年生ですが　アルバイトは大丈夫なのですか？
♀：えっとぉ〜、今コンビニで週２バイトしてるから平気です〜。
S：アルバイトは掛け持ちするのかしら？
♀：ここでシフト入れてくれるんならあっちは辞めようかと思ってぇ。
S：すぐに簡単に辞められるの？
♀：はい（にやけながら）いつでも（笑）


・・・そういえば、娘に聞いていた。結構高校生の派手な子は、簡単にバイトを始めては
疲れたとか面倒だとか　時給のいいバイトを見つけたとかの理由で
簡単に辞めてしまう子が多いとか。
それを　<ふける>　というのらしい。
ﾜﾀｼにはわからない言葉ばかり。それもいまどきなのかな＾＾；
行きたくなくなったら、次のバイトの日からふけてしまうんだって。。。
連絡先は携帯にしてあるから、着拒して、アドレスも変えるとか。
以前、バイトに来た高校卒業してすぐのコもいわゆるGALで、
でもハキハキしていて採用になったのだけど、もっと時給のいいバイト先を見つけたとたん
姿を消してしまったことがあったっけ。。。


もう・・頭の中はいろんな思いが一瞬にして駆け巡る。


S:高校は２学期制ですか？３学期制？
♀：２学期制です〜
S：もしお願いするとしたらここの夏休み明けからなのだけど来れますか？
♀：夏休みだから、コンビニのない日なら来ますぅ。
S：じゃ、９月からは週に何回か来れるのですね？　９月は期末テストでしょう？
　　大丈夫ですか？
♀：あ〜一週目はテスト勉強したいんで〜ダメなんですけど〜。２週目が期末テストで〜、来れないし。
S：じゃ、３週目から？
♀：えっと〜、その週の終わりが文化祭だから来れないし〜、来れるとしたら９月の２３日以降かなぁ
S：８月の後半の数日のあとが９月の後半ですか？
♀：そうですね〜。


・・・最初の何日かで指導しても　１ヶ月も間が空いたらまたはじめから教えなければいけない・・。
新人さんの指導も任されているﾜﾀｼとしては苦しいところ。
チラチラとスタッフや院長が様子を見に来る＾＾；
「助けてよぉ。。。」　すがるような目で院長を見るが
当の院長は・・・目が笑ってる。　
「任せましたよ、Stacieさん！」そう言われている気がした。

ころそろ本題。
仕事内容や勤務のことを話し始めた。
もちろん　みんなが１番気にしている「身だしなみ」についても。

１）髪型について

S:○○さん、ご存知の通り歯科助手として勤務していただくのですが、
　そのためにしていただきたいことがあるんです。
♀：・・・無言でﾜﾀｼの顔を見る・・・
S：まず・・・（心臓ドキドキなﾜﾀｼ）
　　その髪の色なんですが、金に近い茶髪は、申し訳ないのですが黒染めできますか？
　　真っ黒でなくてもいいのですが、ダークブラウンくらいに。　（良く言えた！ﾜﾀｼ）
♀：え〜、明るいですかぁ？
S:（明るいんじゃなくて、金髪でしょ・・・＾＾；）
　　そうね、明るすぎだから、もっと落ち着いた色に。それから、それはエクステですか？
　　長い髪は後ろで束ねてばさばさしないようにまとめてね。
♀：はぁ・・。　

実は彼女　前髪を長く垂らし、脇の部分も長い後れ毛？みたいにして横で長いエクステ部分を結んでいた

S:前髪も落ちてこないように止めるか　あげちゃって、横から前には垂らせないんです。
　患者さんのお顔の上でだら〜んと落ちてきたり　ぱさぱさとなびいたりするのは
　不快ですから。♀：そうなんですかぁ〜

２）爪について

S：ちょっと爪を見せていただけますか？
♀：はい！　・・・元気よく手をだした

おぉ・・・予想通り　爪は長い＾＾；

S：あのね、この長い白い部分を切っていただくことになります。危ないし衛生的ではないので。
♀：あ、はい。　・・・素直にお返事


３）お化粧について

・・・そこまで来たら彼女から質問された

♀：あのぉ〜、メイクはしてていいんですよねぇ？
S：え？　メイク？　今ぐらいのお化粧でしょ？

・・・その時の彼女は　ファンデーションにブラウンのシャドーとマスカラ程度
このぐらいなら　可愛いからOK（笑）
実際、すらりとした沢尻○○○っぽい、可愛いお嬢さんである。

♀：じゃなくてぇ、もうすこし。


・・・・これ以上したらGALメイク？？？　
話を聞くと、ラインを引いて　シャドーをばっちりらしい＾＾；
それは、白衣には不向き＞＜
コスプレじゃないんだから・・・と思うﾜﾀｼ。。。

S：今のメイクですごく似合っているけど、お仕事に来る時にもっとしてくるの？
♀：あ、はい〜。
S：ここは医療機関で、たくさんの患者さんがみえるので、申し訳ないけど派手なメイクや髪型は
　　できないんです。
♀：え〜・・・だめなんですかぁ？　
　　ど〜しようかなぁ。どうしようかなぁ。　ちょっと考えさせてもらっていいですかぁ？

・・・そうよね、金色の髪を毎日頑張ってセットして
時間かけたメイクで学校に通っているはずだものね。
地味にはしたくないでしょね・・・わかるけど。。。＞＜
でも・・・その髪とメイクで超〜短いスカートを履き
学校帰りにバイトに来るのでしょう？
患者さんの前を通るのよね？
考えただけでも・・・冷や汗がでる＾＾；

S：ちょっと先生にお話してきますね。

と・・・院長に話しに行くと
実は耳をダンボに　一部始終聞いていた院長は、
「金髪も　派手なお化粧も直せないなら　断りましょう！」と簡単に言った。

・・・ねぇ、ねぇ、もっと早くそれを・・・とﾜﾀｼが思ったのは言うまでもない。

そして院長は　身だしなみについて、
あなたの希望とこちらの希望が合わないので申し訳ないけれどと告げ
いとも簡単にその場で　「採用はなし」　ということとなった。
はぁ〜・・・疲れたぁ。どっと力が抜けた（笑）


他のスタッフが「すごいね〜これっていまどきなのかしら〜?」といった。
いまどきって・・・これが普通なのかそうでないのかさえも
何がなんだかわからなくなってきてしまう。

自分の娘やそのお友達と比較してはいけないのだろうが
ちゃんとしているコは少なくはない。
真面目そうでも裏表があるこもいる。

人を一瞬で見極めるのは危険。
だけど、長いこと女子校で育っていると
嫌でも女の子に対しての観察力はいいほうだと思うﾜﾀｼ。
でも今回は　観察力というより
「いまどき」というのがわかりかねてしまった（笑）


ということで・・・
わたくしStacieの面接風景、おわかりいただけましたか？


いまどき・・・ってなんでしょうね？




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独り言・・・　

「お母さんは厳しすぎ〜！」と娘には言われているのだけど
過干渉でなければ、当たり前のしつけと礼儀は身につけさせたい。
来年２０歳になる長女が言っていた。
「高校生まではお母さんの言うことがウざいと思っていたけど、
今思うと、間違ってないんだよね。
厳しくされたのも　日ごろの行動で細かく注意されていることも。
学校の先生に言われたの。いまどきの子ばかりで諦めていたけど
あなたをみていると、お母さんがわかる。
ちゃんと育ててくれたお母さんに感謝するのよ、って言われた」
娘は「私じゃなくて、お母さんが褒められたんだよ〜」と笑っていたけど
嬉しかったんだって。


よかった・・・笑